ビジネススキルをどう捉えるか~「スキルペディア」を読みました

ビジネススキル全般

当ブログではビジネススキルを構造的にまとめることをメインテーマとしています。

私なりのビジネススキルの捉え方をまとめたのが下のページです。

ビジネススキルの全体像を木に喩え、
仕事の構造をInput→Process→Outputとして理解し、
木全体(ビジネススキル)を総合的に管理していく必要があるという考え方です。

この考え方は今年の3月頃に作成していたのですが、実際に記事の投稿は今月8月から始めました。

そんな中、今週の仕事帰りに本屋で下の本を見つけました。

スキルペディア [ 村山 昇 ]

楽天で購入

まさにビジネススキルについてまとめた本なので、参考にさせて頂こうと思い即座に購入しました。

家に帰ってさっそく読み始めたところ、衝撃を受けました。

・・・あれ、かなりかぶってる・・・?」

まず本書では「はじめに」で、「樹木のメタファー」として、人の能力を樹木に喩えられており、第一部で活動の流れとして「INPUT→価値創造回路→OUTPUT」が掲げられています。

私のビジネススキルの捉え方の出発点である、木に喩える部分InputからOutputの流れがほとんど似た作りになっていました。

私も自分なりに時間をかけて考えたつもりだったのですが、既に出版物になっているものに似たような概念があったことに軽くショックを受けました。
せっかく自分で作ったのにパクってるみたいになっちゃうなと。)

・・・しかし、私は自分に都合よく、すぐに思い直しました。

これは逆に言えば、能力開発分野のド素人である私が、その道のプロが書いたものに近い概念を描けたのだから、ある意味では自分の考え方に自信を持っても良いのかなと思います。

それから落ち着いて実際に読み進めていくと、私がブログで言いたいことと、本書で強調したい点には違いがあることがわかりました。

この記事では、本書「スキルペディア」で強調されている点をまとめた後で、私がこのブログでまとめていきたい方向性について書いていきたいと思います。

「スキルペディア」はハウツーをいっさい教えない能力本

一言でいうと、この本は深いです。

正直私は、「スキルペディア」という某インターネット百科事典みたいな名前と、ポップなイラストから、もう少し表層的なスキルをまとめたものだと想像していました。

しかし、本書はそのようなよくあるビジネス書に書いてあるスキルというよりは、人間の能力のもっと根本的な捉え方や、それらを司る意識・観を記したものです。

著者の言葉を引用すると

「枝・葉の能力は、機械やAIとの競争になります。そこでは人間は早晩、負けます。しかし幹となる能力、根となるマインド・観は、人間でしか、より正確にはその人にしか持てないかけがえのないものです。個々の重要性をどう再認識し、自分をどう再編成していくか ー これこそが本書の大きな目的です。」

と書かれており、本書を「ハウツーをいっさい教えない能力本」としています。

「短期的な功利からは遠い本です」

ともあるように、本書を読んですぐに結果を出すのに役立つわけではないと思うのですが、本書を読んで、自分自身の能力について考えれば必ずや気付きがある。そんな本だと思います。

具体的な内容については、ぜひとも本書を手に取って読んでみることをオススメします。

こうした哲学的なアプローチをする著者らしく、前作に「働き方の哲学」という本もあるそうなので、これもぜひ読んでみたいと思います。

「ビズスキ」はハウツーを構造的に整理する能力ブログ

「スキルペディア」の言葉に重ねて、私のブログ「ビズスキ」が目指すところを書くと、「ハウツーを構造的に整理する能力ブログ」と言えると思います。

「スキルペディア」は人間の中に着目して、深く考えるアプローチでしたが、私がこのブログで目指しているのは、対象とする仕事に着目して、そこに活用するべきスキルはどんなものがあるのかを示すことです。

私の図にも書いてあるように、価値観など自己の内部の要素はもちろん大切だと考えています。

しかし私が強調したいのは、ビジネススキルの以下の3つの要素です。

仕事の構造を「インプット対し付加価値をつけるプロセスを経てアウトプットを出す」とした場合、

  • 「問題解決」・・・あるべき姿とのギャップを埋める(=付加価値をつける)プロセスを作る
  • 「タスク管理」・・・付加価値をつけるプロセスを実行する
  • 「コミュニケーション」・・・人と協業しインプットープロセスーアウトプットの効率を高める

このように意味合いを整理できると考えており、この意味を元にそれぞれに分類できるビジネススキルについて書いていくつもりです。

前述の通り、「スキルペディア」の中で著者は以下のように書いています。

「枝・葉の能力は、機械やAIとの競争になります。そこでは人間は早晩、負けます。」

著者の書くように個々のスキルはAIに負ける日が来るのかもしれません。

ただし、それぞれのスキルの本質的な意味合いと構造を整理することは、AIを活用するにも不可欠なことだと考えています。

私も「枝・葉の能力だけを表面的に身につける」のでは不健全であり、木の構造を理解することが重要だと考えています。

根や幹となる中核能力や意識・観を鍛える「スキルペディア」とはアプローチの差こそあれ、目指すところは近いのではないかと思います。

正直に言えば、そもそも「スキルペディア」のような深いアプローチは私にはまだ難しいと思いますので、今後も「スキルペディア」や他の情報源を読みながら、私自身の考えを深めていきたいです。

さいごに

「スキルペディア」を読むことによって、ビジネススキルに対する自分の捉え方を整理することができました。

とはいえ、あまりに準備不足でブログを始めてしまったのは事実なので、反省の意味も込め、まずは以下のアクションをとろうと思います。

アクション① 樹木メタファーからの変更

上で書いたように実際のアプローチはかなり異なるのですが、樹木のメタファーの見た目が似ているのは少し気になるので、私の方は樹木ではなく、会社に見立てる形に変えてみました。
(実は、ブログを始める時に木にするか会社にするか迷ったうえで、木を採用していました。)

アクション② ビジネススキルについての調査

私はブログを始めるに当たり、ほとんど世間でのビジネススキルの扱われ方の調査をしていないので、もう少し調査をしようかと思います。手始めにGoogleの検索結果から傾向を見てみたので、後でまとめてみたいと思います。

アクション③ 他のビジネススキル関連の読書

アクション②の過程で、週末起業で有名な「ビジネススキル大全」という本があるのに気付きました。まさにそのまま題名の本だったので即ポチりました。何か気付きがあれば記事にしていこうと思います。

最後にはなりますが、今回ご紹介した「スキルペディア」は、あなたの能力について考えを深めることができると思いますので、ご興味があればぜひご覧ください!

スキルペディア [ 村山 昇 ]

楽天で購入

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